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濃厚イタリア人劇場

この間、再読しました。↓これ。

目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇
(2008/09/05)
田丸 公美子

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またも、おもしろかった!
「シモネッタのデカメロン」もおもしろかったけど、今回の方がより興味深かったです。
私は、もともと米原万里さんが好きで、そこから田丸さんのことを知ったんですけど、
今では、大好きです。

田丸さんは、(わかりやすく言うと)イタリア語通訳界の戸田奈津子さんとでもいいますか、
すごい人なのに、ちっとも偉そうな感じをあらわさないし、ユーモアのある、
なんて魅力的な人なんだろうって思います。
この本でも、田丸さんの頭の回転の速さや、表現力のすばらしさが随所に光っていました。

通訳の世界で活躍する7人の著者が交代で執筆する、
月間「マガジンアルク」(アルク刊)の連載通訳ソーウツ日記で、
既に読んでいたものがいくつもあったので、私にとっては、新鮮さに欠ける部分はありましたが、
それでも、言語のことを介して、日本とイタリアとの興味深い思考の違いや、
通訳の上での爆笑話など、笑ったり、なるほどなぁと思ったりするところがたくさん。

さすが通訳の大御所、私たちが日常、会うことのできないような人たちとの粋な話、裏話。
そして、いつもどおり、下ネタがわっさわっさ散らばっていて、笑えます。
自分の冷や汗ものの話も惜しみなく(きゃ、ステキ)
生のイタリア人の行動がいっぱいで、おなかいっぱいになる本です♪
まさに、濃厚イタリア人劇場。
読んでみてね。


3星ホテルが、翻訳間違いで、「3流ホテル」となって、ホテルの説明も笑える翻訳に
なっているくだりは、とっても嬉しかった!
なぜって、友達から回ってきて、わたしもそのサイトで爆笑したから。
同じサイトを田丸さんも見てたなんて、うれし♪


個人的に気持ちよかったのが、イタリア人翻訳者とのやり取り。




いつもぱひっ↓と一手間ありがとう
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 「非常に重要な概念なのに、なぜ日本語には単複の区別がないのか」と、
まるで日本語が不完全な言語であるかのように詰問され、

 「私たちには、モノの存在が大事で、量は重要ではない。
  イタリア語には、孫と甥と姪を同じnipoteでくくり、兄と弟、姉と妹の区別もない。
  年齢も家族構成も知らない人だったら、誰のことを話しているかわからず、
  そっちのほうが片手落ちではないか?」

すると、
 「家族であるかどうかが一番大事なことで、年齢なんて些末なことだ」と返され、

彼女は、
 「日本語には250もの助数詞があり、人、匹、枚、台、軒、本、冊、魚は尾、
  箪笥は棹、数えるときは各々に相応しい数え方をするの。私たちって繊細なのよ」。

反論できず彼は、黙ってしまったそうである。
彼女は、
先輩、後輩の概念が存在せず、上下関係にこだわらないというイタリア人らしいメンタリティ
を指摘し、また、
数が重要な意味をもつときにだけ言及する日本語の方が、はるかに合理的に思える

と書いている。


そうなのよぉ!これこれ!
外国人に、自分の母語と比べてみた疑問から、本人はそんなつもりがあるのか、ないのか、
日本語ってへんじゃない?みたいな言い方で、聞かれたりすることがある。

田丸さんは、それに的確に返し、且つ、一方からの見方で判断しているイタリア人翻訳者に
鋭く切り込んでいる。

あ~、気持ちいい!
わたし、こういうのをウマく説明できなくて、なんだか相手の言い分が正しいようになって、
悔しい思いをした事があります。
それがあって、大学生のとき、大学とは別に、外国語としての日本語と日本文化について
勉強して修了したんですが、外国籍の人たちと働くようになって、
役立ったこともあるけれど、まだまだ不足。
田丸さんのように、数値でおさえたり、別の切り口からのアプローチは、なかなか出来ません。

通訳は、相手の言葉を変換しているように見えて、その実、文化や考え方そのものを
もう一方の文化の人が、理解できるように噛み砕いてくれている
、と思います。

通訳っていう職業はすごい。異文化大使です。
通訳は、高度専門職だと田丸さんが書かれていましたが、本当にそうだと思います。
海外営業や経営管理やってる方が、楽だと思いましたもん。
なんてったって、わたし、あまりの高度さに挫折した人ですから。
「言葉を訳しているだけ」みたいに言われると、自分は通訳じゃないし、挫折したくせに、
反論したくなります。

高校生の時の、なりたかった職業の一つが通訳で、
既に社会人だったけど、このチャンスを逃したらもうないと思い、仕事をしながら、
英語の通訳学校に通い始めたことがあって。

英語は仕事で使ってるし、外国語としての日本語の勉強も修了しているから、
すこしは・・・と思っていたが、甘かった。
宿題はわんさか、授業もかなり厳しくて、余裕まったくなし。
投資額や環境も理由の一つだけど、なんといっても自分の能力を理由に、1年半で挫折。

語学はもともとコツコツやるもんだけど、通訳の勉強は、
まさに高速コツコツです。

それまで、通訳のイメージとして、”確固とした知識”が大部分を占めていたんですが、
実際やってみると、豊かな表現力や豊富な知識は必須で、その上に、
相手にあわせた話し方(内容)、タイミング、そして、二者もしくは複数の人の関係を
良好に保つための工夫などなど、やる事の多い事!

何と言っても顧客の目的がそれぞれ違いますから、
相手に合わせて、見た目も立場も変身できるマルチな人でないと勤まらない。
いや~、ほんと、通訳は、尊敬すべきすごい職業です。


と、ついつい通訳の話になっちゃいましたが、この本の中にはそういう「通訳とは」
のような事は書いていないからね~




「告白」記事をたくさん読んでくれてどうもありがとう!
あ、もしや愛の告白話と思って読んでくれた?
今日はイタリアの現地話じゃないから、バナーのクリックは気が向いたらでいいです☆
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