いつかは書こう・・・と思いつつどの視点から書こうか迷っていました。
はい、 「イタリア人と仕事」 について。
「同僚という立場」、「仕事と生活の意味」、「イタリア企業と日本の企業」・・・
切り口がいくつもあってねぇ。
イタリア人とイタリア以外の外国籍の人たちをみると、外国人同士の共有部分もあるけど、
意外にイタリア人と日本人のほうが、似ているところもたくさんあったり・・・。
仕事そのものについて書くのは初めてなので、まず今回は、取引企業や一緒に働いて思ったことを。
日本もフリーターがいたり、やる気のない社員がいたり、かと思えば
野心のあるビジネスマンがいたり、色々ですよね。
「イタリア人は働かない(いい加減)」 というイメージがあるけれど、実はよく働くと思う。
ただし、一般的にではない
自営業の人や会社の部長クラス以上のような、会社のピラミッドで言う、上のほうの人。
この2種類の人は、本当によく働くと思います。
(もちろんよく働く普通の社員の人も知っていますが、ここでは「日本人は礼儀正しい」などと言われる場合と同様一般的にいっての話です)
仕事については今回一度だけでは、うまく表現しきれないので、また、これに当てはまらない人々のことを書こうと思っています。
出張でイタリアに行っていた時、接していたのは部長・社長クラスのイタリア人が多く、
仕事への情熱・仕事の仕方が我々とよく似ている部分もありました。
だからほとんど何も違和感なくやり取りしてきました。
ほとんどって言うのはたとえば、夏休みの長さが違うという程度の違和感ね。
彼らは電車の中でコンピューターを使って、静かに仕事をしていたし、
こちらが非常にピンチのときは土曜なのに協力してくれたり、こちらの問いかけに(イタリアには多くはないが)迅速なレスポンスをしたりと日本人以上の働きっぷりでした。
中には初めて日本の企業と取引するというイタリア企業もありました。
その場合は、日本の基準とか何が問題になるかとか説明をして。。。。
お互いしっくりいくまで多少時間がかかるけど、これはどのビジネスでもある話で。
そしてこれらの会社とは、結構スムーズに(納期なんて厳守で)取引が始まりました。
ちょっと予定通りに進まないと、すぐに連絡してくれたし。
「なぜ○○の必要があるのか」の部分が担当部署にちゃんと伝わっていたんだと思います。
おそらくこの会社は、社員への統制がうまくいっていたところなんでしょうね。
別のイタリア企業は常に納期遅れ とか、商品の不良率がメッチャクチャたかくて、よくクレームになってましたから。
海外と取引があるかないかの違いではないと思います。
さて、日本でイタリア人と一緒に働いた時は・・・・
ま逆だった

現地で労働者としての経験しかないイタリア人ばかりだったため、かなーり憤慨すること多し。
労働者っていうのは、単純労働者とか、販売員とかそういうイメージです。
(サービス業や販売員の方がみんな働かないといっているわけではありませんので、誤解のなきようお願いします)
もちろん私はイタリア人を何百人もしっているわけじゃないし、彼らがイタリア人全部をあらわしているとは思わない。
が、うちの従業員が北、中部、南部とバラバラの出身ということと、彼らのイタリアでの社会的ポジションを考えると私はこう思う。
「社会的ランクの高い人は、それほど大きな差を感じないけれど、
日本で言う"サラリーマン"にあたる場合、イタリア人より日本人のほうが責任を持って働く」
今までいろんな人種の混じった会社で働いてきて、営業として、また経営管理の立場として従業員を見た場合、こう感じました。
イタリア人の従業員でよく働く人もいましたから、くどいですけど全部じゃないです。
私がいう「よく働く」は「長時間働く」という意味ではないです。一生懸命というのだけでもちょっと違う。
長期的な視野と戦略的な思考をもって働くかどうかということ。一般的イタリア人ができるかといったら、これについては、ちょっと疑問。
日本の標準レベルには、たどり着いてないと思う。日本企業はこの点、結構、社員教育してますよ。
人材は財産とわかっている。良い従業員をいかに長く引き止めておけるかにもかかってくるし。
だってね、うちのイタリア人従業員の判断基準は、「自分がやりたいかやりたくないか、自分が悪く思われないか」でしたもん。
自分の役割としてやるべきかどうかではないんです。常に、自分視点。
状況や法律がすぐに変わってしまうイタリアでは、長期的視野は無理とは思いますが。
まあ、これもイタリアの「労働組合が強い社会」が作り出す労働姿勢なのかもしれないですけどね。
ただ、一方でこれもまた言えるのです。
イタリア人は、少数精鋭で良い人員を選択できれば、驚くような成果を、日本人が出しえない成果を出す。
「平均すると下だけど、一部のすごい人がいる」 これが私の印象です。
イタリア留学経験のある日本人社員Aさんと、イタリア人従業員の使い方の話をしていたんです。
Aさんは、彼らを擁護派で、イタリア人従業員に、今とは違う視点を持ってもらおうと思考訓練をする
私に否定的でした。
「普通のイタリア人は日本人が満足するような働きはできない。
メモをとることすらしない。これは、普通。メモをとっているイタリア人なぞ見たことない。
Delfinoが、以前、国際的に取引しているイタリア企業と商売していたから、
うちの従業員のことを、いろんな面で不足していると思うんだ。
Delのしってるイタリア企業のほうがイタリアっぽくないというか、欧州企業になってしまっている
んだ。」だから私の考えが間違っているんだといわれました。
でも、私はそうは思えなかったですね。
日本が、初めての外国の取引相手であるというイタリア企業と何社も取引しましたからね。
業種にもよるでしょうが、部長や社長は大きめのノートを持ってスケジュール管理とか取引条件管理をしていましたよ。
毎年、(日本のよりかなり大きい、しかもイタリア語の)スケジュール帳をくれる企業が何社もありましたし。
そもそもこのAさん、日本の会社はここしかしらない、イタリアの会社でも働いたことがありません。
30歳近く、長期の留学をしていましたが、留学時代、現地で知り合う人は、範囲が限られている。
外人学生の身分では、主にみるのはサービス業か公務員でしょう。
しかも、Aさんまだ仕事でイタリアに行ったことないですから、企業訪問ゼロだしね。
ここがイタリアだったら私がイタリア(一般的なイタリア人)に合わせるべきだと思うけど、日本で働いて顧客も日本人。
だから彼らに理解してもらうために我々が、どうしなくてはいけないかを話したかったのに、話になんなかったわぁ・・・。
時間と労力をかけて社員の意識改革をして、生き残りをかけている企業が多い中、
かれらはできないから、このままでよいとでもいうのか?だから経営経験のない株主の親族は入れるなっていったのに。
おっと、話がそれてしまいましたが・・・・
イタリア人同僚で、向上心のある人ももちろんいました。
その人は徐々に理解して、自主的に動き、すばらしい結果もだすようになった。
が!いつまでも言われないとやらない、言われてもやれない人間もいた(これは日本でも同じだろうけど・・・)。
イタリア人は、状況にあわせて臨機応変に対応できる能力を持ち合わせている。
計画が崩れたときに、できる範囲内で、どのように近いところまでもっていくかという力が大きい。
集中するときは、ものすごく能力を発揮する。
決まるまでは我が強いけど、会議で方針が一旦決まったら、従う。
これがイタリア人と労働についての、(天使バージョンの)私の個人的な意見でございます。
初回なんで褒めすぎました。次回は「なんだこりゃ!?日本だったらありえな〜い」編でも書こうかな。
長々読んでくれてありがとう。
してくれるとうれしいです




















この記事に対するコメント
そうそう、うちのダンナが言ってるよ。
今、日本企業で日本人と働いてるでしょ?
そこで、トラブルが発生したときに、ダンナはここはこうした方がっていいんじゃないかって言ったんだけど、マニュアルどおりにしないとアカンとか、計画でこうするようになってるからという日本人同僚たち。結局トラブルは解決されずに、やきもきしてるみたい。
イタリアでは、トラブルシューティングを得意として、ひらめきのラッフィーなんていわれてたみたいで、この臨機応変能力がすごかったダンナには、やりにくいらしいよ。
でたぁ!マニュアル!これって柔軟さを止めるよねー。
従業員の能力の統制や底上げという基礎には役立つんだけど、応用編には向かない。
"ラッフィー"この名前が私のツボに入ってしまいました。ヒットです
「ひらめきの男、ラッフィー参上っ
ステキ