----------引用ここから----------
五学級の山下明治くんは、三日目の九日明け方、お母さんに見とられて亡くなりました。
「明治は、亡くなるとき、弟、妹のひとりひとりに別れの言葉をいい、
私が、鹿児島のおじいさんに、なんといいましょうか、と申しましたら、りっぱに、と申しました。
死期がせまり、わたしも思わず、お母ちゃんもいっしょに行くからね、と申しましたら、
あとからでいいよ、と申しました。
そのときは無我夢中でしたが、あとから考えますと、なんとまあ、意味の深いことばでしょうか。
お母ちゃんにあえたからいいよ、とも申しました。
----------引用おわり----------
「いしぶみ」より
・・・最後の一行で、ノックアウトでした。
なんて深い、ステキな一言なんでしょう。
母だけに限らず、本当に愛している人に、ワタクシもこうやって言えるかしら。。。
ワタクシの母は、今までに10回以上手術をしています。
現在は、ボチボチ大丈夫ですが、
死を意識せざるを得ないことが、ちょこちょこありました。
今でも、健康維持は、常に家族が気にかける最大の話題であります。
そんなDelfino家なので、ワタクシ、家族愛とか、こういうのにとっても弱いです。
ある本に、この「いしぶみ」という本が紹介されていて、先ほど書いた部分を読みました。
ワタクシ、最後の一行で、「あ、彼は病気だったんだ」って、すぐ思ってしまったんですが、
違っていました。
(この世で、おかあちゃんの子として生まれて良かったという意味だと思ったんです。
でもおそらく、ほとんどの子は会えないままだったけど、僕は逝く前に
おかあちゃんに会えたからという意味でしょうね)
ピカドンにやられて、全滅したクラスの子達の本だったんです。
日本人なら自分の国の歴史の一部として、この本を読んでおくべきだと思い、その後、買いました。
痛いです、この本。でも、あったかいです。そして、とても大切だと思います。
ちょっと話はそれますが・・・・・
個人的にですが、ワタクシ、原爆を落とされたから戦争が終わったとは思っていません。
当時の証拠資料を読めば、それがよくわかります。
アメリカでは、落としたから戦争が終わったと学校で習うため、そう信じている人が圧倒的です。
外国に行くと日本のことを聞かれることが多々あります。
きちんと理論的に説明や反論ができるように、母国のことを勉強しておくべきとワタクシは考えます。
それもあって、ワタクシは、日本語教師の勉強をしました。
これって外国語としての日本語だけでなく、文化や日本人の思考についても勉強するので。
(正直、この時、ワタクシって日本人の顔をしてたけど、外人やったんや〜。
本当に理解して使っていたのと違うんだ、と結構凹んだ時期でもありました)
戦争のことや(「どうしてアメリカが原爆をおとしてひどいことをしたのに、
日本人はアメリカがすきなの?」と聞かれたことは一度ではありません)
鯨のこととか(「正義の価値は」100%は、同意できないですが、このサイト、情報収集に役立ちました)
文化や宗教のこと(一神教の人からは、八百万の神《やおよろずの神》を崇める感覚が理解できないので説明を求められることがあります。あと、何教?と聞かれてはっきり答えられない理由とか)など、
論理的に答えられるといいなぁと思います。
ちなみに、戦争や鯨のことにつきまして、ここでの議論はご遠慮願います。
考え方は、違っていて当たり前ですし、今回は、それぞれの話題についての意見ではなく、
母国のことについて、「わからない・しらない」状態にしておかないことを薦めているものなので。
・・・・さて。
またしても、長く話がそれてしまいましたが、もどりまして(笑)。
最初の2,3回は、何気なく読んでいたんですが、
このお母さんの日本語、すごく美しいと思いました。
もし、「でさぁ、こうやって言ってぇ〜」といったような、語尾をのばす話し方をしていたら、
こんなに心を打たれただろうか?と。
悲しみが深いはずなのに、淡々と話す様子が、読者の想像力を刺激するのではないかと。
自分の日本語をちょっと省みる(かえりみる)いい機会になりました。
また長くなっちゃった。
いつも読んでくれてありがとう




















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