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最近気に入ったもの

ワタクシが先月入院していたときに、友人のKちゃんがお見舞いに来てくれました。

その時、彼女が本好きの私に、何冊か持ってきてくれたうちの一冊。

「イタリアの魔力にはまっているDelfinoによさそうなのを見つけたよ」と。

それがこの本↓宮本映子さんの、

ミラノ朝のバールで  (2008/02) 宮本 映子    商品詳細を見る

ミラノ朝のバールで

著者の方には申し訳ない、ワタクシ初めて知りました。
今まで、読むにしろ読まないにしろイタリアに関する著書が出ると
チェックしていたつもりだったのですが、抜けておりました。

出版は、今年の2月で、つい最近じゃないの~!!だめねー、ワタクシ。

調べたら、彼女は他に、1991年と1994年にお料理とデザートの本を出されていました。

この本ね、


最近で一番のヒット!私は、好き!!

須賀敦子さんがお好きな方は、おそらく気に入るのではないかと思われます。


なんていうのかしら、留学記みたいなのあるでしょ?ああいうのとはぜんぜん違います。
ほれ、○○という街に着きました、文化・生活の違いで問題がおきてさあ大変云々、
そういう、日本にいる方には関係ない(ご本人にとっては大変だったとは思うけど)ことは書いていません。

また、「きゃっ!イタリア?私、来たかったのよねー、来ちゃった。たのし~!!」っていうのとも違います。


文章がまず、落ち着いている。
この方、私の思い込みですが、たぶん、1つの事柄に対して、すごくよく考える方なのではないかと。

お金持ちのお嬢が、親のお金で留学して、勉強して、移住しましたというのとは違い、
色々な面で、ご苦労されてきたのが想像できます。

でも、彼女は一言も「○○は大変だった!」とは言ってないんですけどね。
読者に、行間から何かを感じさせるような文章を書くんです。

この本の最初の部分で、10歳でイタリアに接したきっかけから渡伊までのことを
13ページにわたって書いているのですが、そこを読んだだけで、私はこの本が気に入りました。

そして、その13ページの中の、義父母さまが
「誰もみすてやしないよ。ずっと一緒だからね」と言ったというところで、こみ上げるものがありました。
自分が体験した暖かいイタリアとだぶる所があったからかもしれません。
(なぜこう言ったかは、お読みになって、ご確認ください。ネタばれになっちゃうので)

そうだ、今書いていて思った。
須賀敦子さんと似ていると思ったのは、読者に多くを想像させる文章だからかもしれない。
情景が画像のように湧き出てきたり、登場人物の心の中が見えるような気がするからかも。

私は、須賀さんの本も大好きで、彼女の本は、エッセイに分類されるけど、
文学小説のように思うし、奥底に抑えた深い悲しみが漂っているのを感じます。
宮本さんのこの本は、静かな悲しみの帯の奥に光がある感じ。
ろうそくのっほわっとした光じゃなくて、深海にひゅっと入ってくる細い光みたいな。
なんだろう、やっぱり家族がいるからかな。
自然界の美しいものを見たときに「うわぁ」って息を呑んで感動して、
自分の内面が浄化されたような気がすることありませんか?彼女の本は、そんな感じです。

人生ってほんの少しの大切なものでやっていけるのに、
自分は、いっぱいある余分なもののことに、振り回されてるなぁって気づかされます。

きっと今まで、山や谷の状況をたくさん味わってきて、抽出されたものなんだろうなぁって思います。
彼女がブログをかいていたら、私は読者になっていると思います。

著者とは具体的には違いますが、ワタクシも家族を養わねばならなかったこと、
ぬけぬけ(というかガタガタ)なんだか暑苦しいほどギュウギュウに詰まってるんだか
よくわからないイタリアに、ぐわぁぁぁああっと引き込まれて抜け出せなくなった
「それでもイタリアなワケ」に似たものを彼女の中に見つけたからかもしれません。


本も料理と一緒で好みがありますから、なんともいえませんが、

私は、この本とっても好きです。


今日もクリックありがとう!
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この記事に対するコメント

これこれ~

超感激した本なの~
気に入りすぎてどうやって書評書いていいかわかんなくて今困ってるところ。
最初読み始めたときはちょっと、粘着質な性格?って思ったりもしたの。(ネタバレになるから書かないけど)
でも読み終わったあとの清涼感と言うかなんと言うか、本当に良かったと思っています。
でもね、この本3ヶ月ぐらい前に読んで、良かったという記憶はあるのに、内容を余り覚えていないの。不思議。
再読しなくちゃ!!

【2008/07/04 】URL | がっちゃん #FC.lYLE.[ 編集]

★がっちゃんさんへ★ 

きゃ~、がっちゃんさんも、好きと思った本なんだぁ。それがものすごく嬉しい!!
ワタクシも、「ん?この人は精神的に内側にこもりやすいというか、固執傾向あり?」って思ったところがありました。
読んでいくにつれ、きっとこの人は誠実すぎるがゆえにこうなのかもなぁって。
イタリアに来てすぐは(特に何も知らずに来ちゃったみたいだし)つらかっただろうなぁって思いました。

エッセイだから項目が多いせいか、実は私も全部は覚えていないという・・・・本全体のイメージは残っているんだけどね。えへへ。
これから何度か読むと思うので、ま、徐々に。。。

【2008/07/06 】URL | Delfino #a/t0Oy26[ 編集]

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