ワタクシが初めてイタリアに上陸したのは、大学の卒業旅行
とっても貧乏な旅でした。
その時は仏・伊・西の食べ物と遺跡・美術館を見て回るのが目的だったので、
一ヶ月という時間を優先し、とにかく貧乏、でもオイラ幸せという旅でした。
色々食べたはずなのに、歩く量がすごかったのか、かなり痩せて帰国したのよねぇ。
今じゃ、考えられないんですが(2週間で2キロ太って帰ってくる人ですから)。
このときに、イタリアの印象というものがワタクシにインプットされたわけでございます。
最近はもう忘れちゃった(というか気づかなくなった)ことも多いのですが、
ワタクシの周りのイタリア人を見ていて、
ワタクシがイタリア人ってこういう人たちだろうと思っていたことと現実を勝手に比べてみます。
(毎度書いて、くどくて申し訳ないけれど、イタリア人全体ではなく、私の周りのイタリア人のことだとご理解ください)
思っていたとおりだったこと
・写真を撮ると目の周りに影ができる
顔の凹凸が深くって、眉の骨が出て目がくぼんでるの。
だから、夕方電気をつけていてない部屋なんかだと目のあたりが黒い。
まるで、モアイ像のよう・・・・
・昼からお酒を飲む&飲酒運転が多い
日本では、お客様がいるとは言っても昼間にはお酒を飲むことはまれ。
確かに、イタリア人も仕事中のお昼にはお酒を飲むこと多くないと思いますよ。
でもね、、客がいるとおもてなしを理由に飲む
また夜、外食して、飲んでも運転して帰ります。
そりゃ我々アジア人よりは体力的にお酒は強いかもしれないけど、
飲酒運転の事故もまた多い。
轢かれ損になりますから、現地ではくれぐれも横断には気をつけてください。
・食に重きが置かれ、新鮮で旬のおいしいものを食べている
話していた食べ物の話題になることが多い。
レトルトがほとんどない(ないこともないけれど、北米なんかと比べたら雲泥の差です)
形がそろってなくても、日本よりは新鮮なものが売られています。
肉も薄切りパックなんかせず、塊があって、そこからスライスしてくれます。
・細かいところは気にしない
イタリア女性は嫉妬深いとか(いや男性のほうかも)といわれていますが、
いったん信用するとその信頼関係はびっくりするほど深い。
たとえば、彼は私を愛してくれていると思うと、
彼と電話中にぷつっと切れてその日連絡がなくても、彼の態度が悪いと思ったり、
「さっきどうしたの!あの態度はひどい!」などといったりしない。
彼の私への気持ちは深いし、きっと何か事情があったに違いないと思っている。
いや、むしろ「あ、切れたー」、はいそれだけって感じ。
う~む、あんまりいい例じゃないな、何か思い出したらまた書きます。
・思い込んだら(いったん決めたら)一直線、結構一途
ラテン・ラバー・女の人には声を必ずかけるんでしょって思われていますがそうでもない。
そういうのはたいてい仕事のないイタリア男か、イタリア以外から来た国の人が多い。
付き合って10年とか、15年って普通にいますし、遠距離もなんのその、関係は続いています。
遠距離は二人の気持ちを薄くする要因にはならないんですね。
そして、これは私の取引先のイタリア人の話。奥さんと結婚して17年目。
なんと彼はある展示会でコンパニオンをしていたスペイン人の奥さんに一目ぼれ。
それから、闘牛のように、攻める攻める。
なんと、出会ってから結婚をきめるまでが、たったの、7日間
本当に一週間後には両親に結婚報告し、結婚準備に入ったという伝説の持ち主です。
ちなみにワタクシの同僚は、7年同棲して迷って迷って、やっと結婚しました。
・毒舌
自分に対しては、僕の体って、とか僕の○○はあんまり・・・などと
見た目のことを結構気にするくせに、
他人にはことのほか毒舌
付き合い始めたばかりの彼女に、
「君のお姉ちゃんって綺麗じゃないね。君のほうがきれいだ」
といっているのを聞いてワタクシはぶっ飛びました。
・ぱっと見、やせているのにお腹は出ている
これはね、文字通りなんです。
この人スレンダーだなぁ、余分なお肉ついてないなぁとか思ってて、
お腹だけはぷよんってしていることが、よ~くありました。
海などで見る機会があると「えぇっ!!」みたいな・・・
それから、
違っていたこところ
・職人が多そう
実は縮小傾向にあります。修行が長いのと給料が少ないのが原因か、
伝統商品、および技術集約商品は年々減少傾向にあります。
・イタリアはなんでもルーズ
なんでも作業が遅く&間違っていることが多くてひどい国、といわれているけど意外に早いことも。
イタリア人は働くって言うのは以前こちら(→「これもまた・・・」)に書きましたので、
それについては今回は省略。
イタリア人の友人が、転職活動中、ある会社にダメもとで突然、履歴書をメールでおくったら、
10分後に相手から返事が来た。
そして、面接のスケジュールなどスムースに決まり、今その人はその会社で働いています。
別のイタリア人が電話で、飛び込み営業したら、その日のうちに相手企業から連絡があった。
逆にイタリアにある日本の企業2社に送ったときに、ナシのつぶてで無視だったそうです。
まぁ、これは業界によりますけどね。
イタリアの公的機関って、本当に血管が切れそうなくらい頭に来ることありますから・・・。
・きっちり確認が多い
日本だと「ザ・責任感」という名のもと、自分(個人の担当者)で判断することも多いんだけど、
イタリア人ってすっごい細かいことまで聞いてくる。
最初は、
自分で判断できないんか?頭悪いのかなぁ
↓
責任取らなくていいように、きいてくるくのか?
↓
わからないままやるのではなくて、確信を持って仕事をしたいのかしら?
なんて、今は思います。
一旦決まると、イタリア人は、ちゃんと決定に従いますし。
・女性に優しい=女性に対していろいろ手を貸してくれる
そうとも限りません
ある日、ワタクシが、大きなダンボールをもってドアのほうへ向かっていました。
しかし、イタリア人同僚、おしゃべりして、笑っていて気づかない。
(いや、気づかないはずないけど)
赤ちゃんを抱く要領で腰に引っ掛けて、片手でバランスをとってドアを開けようとしたとき、
箱を落とした
もちろん中身もど~んっとでたっ!
「もーDel-、なんで言わないのー!」とルカ。
「えー、だって持てると思ったんだもーん。そしたら落としちゃったの。」
「もー、声かけてくれたら、すぐに持ったのにー、ジョバ(ジョバン二)が。」
「ルカ、おまえじゃないんかい!!」
「うん、だって俺は指令を出す人だから。」だと。
えぇ、えぇ、彼らは、察するのはできないけれど
言えばやってくれます
今日も追いかけてクリックしてね~
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この記事に対するコメント
堪能しました!!
鋭いイタリア人への洞察力、堪能しましたっ。
私もね、卒業旅行にヨーロッパを予定していたの。
だけど、なんと出発の前々日。
入院&即手術するハメになってしまって、キャンセル。
それに、本当に申し訳なかったのが、
私は自分のせいだけど、一緒に行く予定だった友人が、
2人なら行くつもりだったけど、一人は怖い。
ってことで彼女もキャンセル。
寸前のキャンセルだから、キャンセルフィーもバカ高くて、
本当に申し訳ないことをしたと今でも思っています。
なんて、のっけから自分のこと、書いちゃったけど、
Delfinoさんとは何か通じるものがあるようでこれまた
嬉しかったわん。
ほとんどその通りだけれど、唯一私の周りのイタリア人とは
違うなぁ~って思うのが、「思い込んだら一直線」です。
ある意味確かにそうなのね。
気に入った彼女に関しては、何があっても必死で口説き落とす。
であって、一週間でプロポーズした人ととか、
2ヶ月で結婚した人とかザラだもん。
だけどね、その愛情が持続するかについてはちょっと???かな。
もちろん、ずっと続く人も多いけれど、
殊に、日本人女性と結婚し、
日本に住んでいるイタリア人の場合、
離婚率高いような・・・
2回とか3回とかの人を数多く知っています。
愛情が深い分、憎しみも深くなってオドロキーです。
もちろん、幸せな結婚生活を続けている人も
たくさんいますけれど、比率で言うと、あんたもか・・・
って感じです。
でも、おっしゃる通り、あっちこっちに粉かけまわる
ラテンラバーじゃないですよね。
そんなに、器用じゃない感じです。
他の人がどう思うのか知りたいなぁ~。
コメント楽しみぃ~
面白~い
そうそう、やっぱり最初のイメージと現実ってかなり違うとこありますよね。
私が初めてイタリアへ行ったのは、高校卒業したとき。
それが初めて見る海外だっただけに、なんだか強烈なインパクトを受けたなぁ。
だけど、私もDelfinoさんの書いてあるのを、うんうんって頷きながら読んじゃったので、ほぼ同じだわ。
特に、「細かいところは気にしない」ってやつの例え。
あれ、私は結構細かいこと気にするタイプなんだけど、夫がまさしく細かいことは気にしないから、夫見てると自分がバカらしくなってくることも(笑)。私が喧嘩だと思ってても夫は喧嘩だと思ってなかったってのがあって、ホント気抜けました(^^;)
あと、思い込んだら一直線ってのも、ダンナ見てると納得。
仕事スパ~っと辞めて日本に来てくれたしね。
だけど、がっちゃんさんのコメみてて、
>日本に住んでいるイタリア人の場合、離婚率高いような・・・・
って、ドキッとしちゃったよ(笑)
別に離婚の危機!!って今のこと(笑)全くないんだけどね。
ほら、一応ダンナ、日本に住んでるイタリア人だから(笑)
あと、違ったところで「女性に優しい」ってやつ。
これも確かに言えば手伝ってくれるんだけど、こう察するってことが出来ないのよね~。たま~にうちのダンナにも感じます(爆)
ごめんなさい!!
sanaeさんごめんよぉ~。
もちろん本当に素晴らしく愛情に溢れた家庭がたくさんあることも知ってたんですけれど、でもこんな風に書いたら気分悪いですよね。ごめんなさいよぉ~。
あと、Delfinoさんのブログを借りちゃってこれまたゴメン!
一回オフ会でもして飲んで水に流してもらえるとありがたいです。
がっちゃんさ~ん、気にしてないです~。
私こそ変に書いちゃってゴメンさない。
これじゃあ、なんだか気分を悪くした風な書き方でしたよね・・・。反省。
ホント、日本に住んでるイタリア人と日本人って離婚率たかいんだ~って位の意味だったんだ・・・・。
だけど、この一回オフ会でもってのは是非!!
って、Delfinoさんのブログでなにオフ会の約束してるんでしょうね(笑)
あ、Delfinoさんも関西に来る用事ない??
なかったら作って一緒にいかが??(って、ダメ??)
おぉ~!
見てないうちに、ステキなお約束がここで♪
あら、がっちゃんさん、いいのよ~、いいのよ~。
そんなの構いやしないわ~。このブログつかってくだされ~。
逆にここでそういうお約束を、来てくださった方同士が気軽にしてくださるのが、
ワタクシうれしいです
きゃ~ん、sanaeさん、入れてくださるの?うれし~
行く、行くぅ~!!大阪行くよ~!!今までは毎月、1-2回は車でぴよーんっと行ってたんだけどねぇ。
最近とんとなくって・・・・。あの激しい割り込み運転が懐かしいです。
親戚の家にも行ってないからねぇ。あぁ・・・いとしの大阪。
さて、
がっちゃんさんへ
洞察力の鋭いがっちゃんさんにお褒めのお言葉をいただくなんて恐縮です
あ~!!私も行く直前にドタキャン入院ありますっ!!同じにおいがします~、がっちゃんさん。
はい、イタリア人は不器用だと思います。感情がもろわかりやすいし。
日本在住イタリア人が2,3回結婚っての、確かにいます。
あれは、「日本に来たら、なんか急にもてだした」現象のせいではないかと思うんです。
遊びに行こうだの、飲みに行こうだの誘われるうちに。。。みたいな。
アメリカでガソリンスタンドのお兄ちゃんだったショボイ人(もてる種類じゃないってことね)が、英語の先生で日本に来たとたんに急にキャーキャー言われて有頂天になるみたいな感じですかね。(例が悪くてごめんなさい)
一方で、そういう、キャーキャーが、本当に彼らを好きでというのではなく、「イタリア人、外人」だから近寄っているのに気づいているイタリア人は妻への愛を貫いています。
たいてい最初は楽しいけど、問題がおきたり、言葉がうまくなるまで日本語を教える忍耐力とかがそういう子たちにはないから傾くとモロイです。
外国人として海外に出ると厳しい場面にあうことにも慣れてない人が多いのでそれでも崩れるっていうか。
sanaeさんへ
sanaeさんに、同じって言ってもらえて、うれし~♪
イタリア人と一緒にいる人にとっては、あら、そりゃ当たり前のこっちゃよ~って思うかなと思ったりもしたんだけどね
ワタクシ、sanaeさんのダーリンが、かなり男前な性格でらっしゃると思っております。
日本に来るのだって、今までのキャリアを考えたら、なかなか簡単じゃないと思うんですよ。
やはり彼の中に確固たる優先順位があるからでしょうね。
一位 sanaeさん&ryoくん、って。
えぇ、男やなぁ~。
細かいことを気にしないで思い出したんですけど、
イタリア女性って、彼が前の彼女と別れた理由とか全然気にしてない気がします。
結婚の約束してて別れたとか、彼女がここのところ何度かかわってるといった場合でも、
「そういうこともあるでしょう」 以上。
みたいな。
付き合う前に、その理由はなぜか探らない(笑)
ある意味、太っ腹。ある意味、自分を信じる突進型ですね。